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【ガクアジサイ】剪定の基本を庭師が伝授


クアジサイ(額紫陽花)の剪定は、翌年も花を咲かせるための、とても重要な作業です。
ガクアジサイの剪定の時期ややり方など、基本のやり方をプロの庭師がご紹介します。


目次

ガクアジサイの基礎知識

学名:Hydrangea macrophylla f.normalis
科名:アジサイ科
属名:アジサイ属
原産地:日本
和名:額紫陽花
英名:Lacecap hydrangea
開花期:5~7月
花色:藍色、ピンク、白、紫
植えつけ時期:3月
剪定時期:7月

ガクアジサイの特長

ガクアジサイは、日本原産のアジサイの一種で、独特な花の形が特徴です。中央には小さな両性花が集まり、その周りを大きな装飾花が取り囲む形状をしています。この形が「額縁」に似ていることから「ガクアジサイ」と呼ばれます。梅雨時期に咲き、青やピンク、白などの色があり、土壌の酸性度によって色が変わります。日当たりと適度な湿り気を好み、半日陰の場所でよく育ちます。剪定は開花後に行い、古い枝を取り除くことで来年も美しい花を咲かせます。ガクアジサイは庭園や公園の装飾に広く利用されており、日本の梅雨時の風物詩として親しまれています。

ガクアジサイの育て方

ガクアジサイの育て方には、以下のポイントを押さえることが大切です。

1、植える場所: ガクアジサイは半日陰を好みます。直射日光が強すぎる場所は避け、朝日が当たる程度の明るい日陰が最適です。乾燥に弱いので、風通しが良く、湿度を保てる場所が理想的です。

2、土壌: 水はけが良く、保水性のある土が適しています。酸性の土壌だと青い花が、アルカリ性の土壌ではピンクの花が咲くので、土壌の酸性度を調整すると花の色を変えることができます。

3、水やり: ガクアジサイは湿度を好むため、土が乾かないように定期的に水やりを行います。特に夏場は乾燥しやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水をたっぷりと与えます。

4、肥料: 春から秋にかけて、2ヶ月に一度程度、アジサイ専用の肥料や緩効性の肥料を与えると良いです。肥料を与えすぎると、花付きが悪くなることがあるので、適量を守ります。

5、剪定: 花が終わったらすぐに剪定を行います。古い枝や弱い枝を切り、風通しを良くすることで、翌年の花付きがよくなります。花芽は前年の秋に形成されるため、剪定の時期には注意が必要です。

6、病害虫対策: 風通しを良く保つことで、うどんこ病やアブラムシなどの発生を防ぎます。発生した場合は、早めに薬剤を散布することで被害を抑えます。

これらの手入れを行うことで、ガクアジサイを健康に育て、毎年美しい花を楽しむことができます。

ガクアジサイの剪定時期

ガクアジサイの剪定は、翌年もお花を楽しむには、お花が終わってすぐに行うのがベストで、花芽の付く10月より前には必ず終わらせておきたいものです。ガクアジサイのお花は自然に散ることがないので、お花が終わってすぐに、お花を取り除き、剪定を行うのが最も良いタイミングです。ガクアジサイは、今年伸びた枝には翌年は花が付かず、今年伸びた枝の下の、昨年伸びた枝の付け根に花芽を付けるという特徴があります。また、ガクアジサイは茎の先端に花が付くので、剪定を行わず伸ばしていくと、どんどんと背丈が高くなり、見映えの悪いものになってしまいます。

ガクアジサイを剪定をするメリット

ガクアジサイの剪定のメリットには、風通しを良くして、病害虫の被害に合わないようにすることと、美しいお花の高さを保てるということが上げられます。毎年、同じ時期に同じように剪定を行うことで、美しい樹形や見映えのする位置を保つことが可能となります。

ガクアジサイの剪定方法

剪定でカットする位置は、花から2節~3節下の脇芽が出ている上です。この脇芽が茎になり、2年かけて茎の頂点に花を咲かせます。今年花が咲かなかった枝は剪定せずに残しておきましょう。ガクアジサイは11月~2月は休眠期ですから、枯れ枝や花芽ができそうにない細い枝などは切っておきましょう。

ガクアジサイ剪定のコツ

ガクアジサイは2年かけてお花を咲かせるという特長があるので、今年花が咲かなかった枝を剪定してしまうと、翌年お花が咲かないという事態に。従い、今年花が咲かなかった枝は、剪定を行わず、細い枝や横に張りすぎている枝などの枝を選んで剪定を行いましょう。

ガクアジサイの増やし方

ガクアジサイは梅雨時期に挿し木で増やしましょう。花が付いていない新しい枝を、2節分切り取り、下は節のすぐ下でカットし葉を取り除きます。上は節のすぐ上で切り、葉を半分ほどの大きさに切ります。挿し穂ができたら、切り口には発根促進剤を塗り、日陰で乾かさないようにしておきましょう。約3週間から1ヶ月程度で発根します。鉢に移し、冬の温度管理を行えば翌年にはお花が楽しめます。

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