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毛虫の大量発生時期は6月から9月!!

毛虫大量発生時期真っ只中
「毛虫がたくさん発生して困っている」という相談が5月頃から増えて来ています。香川県では市や町からの毛虫に対しての注意喚起も出てます!
毛虫は庭木や植物に大きな被害をもたらす昆虫であり、その大量発生時期は主に6月から9月にかけてです。この時期は、温暖な気候と湿度の高さが毛虫の繁殖に最適な環境を提供するため、庭や公園などで多く見られるようになります。
毛虫の中でも特に注意が必要なのは、イラガやアメリカシロヒトリなどの種類です。これらの毛虫は、葉を食べ尽くすことで樹木の成長を妨げるだけでなく、刺毛に毒を持つものも多く、直接触れると激しい痛みやかゆみを引き起こします。特にイラガの幼虫は鮮やかな緑色をしており、刺毛に触れると強い痛みを伴うため注意が必要です。
毛虫の大量発生を防ぐためには、定期的な庭の点検と適切な対策が不可欠です。発生初期に毛虫を見つけた場合、早期に駆除することで被害を最小限に抑えることができます。駆除方法としては、葉裏などに付着した卵塊や幼虫を物理的に取り除く方法や、殺虫剤の使用があります。殺虫剤を使用する際は、指示された用法を守り、環境への影響を考慮することが重要です。

また、庭木の健康を保つために、適切な剪定や施肥も重要です。健康な樹木は、病害虫に対する抵抗力が強く、毛虫の被害を受けにくくなります。さらに、庭全体の衛生状態を良好に保つことも、毛虫の発生を抑える一助となります。

毛虫の大量発生は、美しい庭を維持するために避けたい問題ですが、適切な対策を講じることで被害を最小限に抑えることが可能です。6月から9月の毛虫発生シーズンには、特に注意を払い、早めの対応を心掛けましょう。

目次

毛虫の特徴

毛虫は、チョウやガの幼虫で、さまざまな特徴を持っています。体は柔らかく、多くの種類が毛や棘で覆われています。毛虫の色や模様は種類によって異なり、保護色や警戒色として機能します。

特に注意が必要なのは、刺毛を持つ種類です。例えば、イラガの幼虫は鮮やかな緑色で、毒を含む刺毛があり、触れると激しい痛みやかゆみを引き起こします。アメリカシロヒトリの幼虫も多毛で、触れると皮膚炎を起こすことがあります。

毛虫は葉を食べるため、樹木や植物に大きな被害をもたらすことがあります。大量発生すると、葉を食べ尽くして樹木の成長を妨げることがあります。特に6月から9月にかけての暖かい季節に多く見られます。

毛虫の対策としては、庭の定期的な点検と早期発見、物理的な駆除、殺虫剤の使用などがあります。駆除する際は、手袋を着用し、刺毛に直接触れないように注意が必要です。また、樹木の健康管理や庭の清掃も、毛虫の発生を抑えるために重要です。

毛虫は自然界の一部であり、全てが有害なわけではありませんが、適切な対策を講じることで、人間への影響や植物への被害を最小限に抑えることができます。

毒のある毛虫

①ドクガ

ドクガ(毒蛾)は、毒を持つ毛虫として知られ、その幼虫は特に危険です。ドクガの幼虫は、全身が長い毛で覆われており、この毛には毒が含まれています。触れると皮膚に強い刺激を与え、痛みやかゆみ、赤い発疹などの皮膚炎を引き起こします。症状は触れた部分に限定されず、毛が飛散して吸い込むと呼吸器に影響を及ぼすこともあります。

ドクガの成虫は、主に5月から6月と、8月から9月にかけて見られます。成虫は白色や黄色の鱗粉を持ち、比較的小型で、昼間は葉の裏などに隠れています。夜行性で、夜間に活発に活動します。

ドクガの幼虫は、広葉樹を中心に多くの植物を食害します。特にサクラ、クリ、カシなどの樹木に被害が多く見られます。大量発生すると、樹木の葉を食べ尽くし、樹勢を弱めることがあります。

ドクガ対策としては、まず幼虫を直接手で触らないことが重要です。駆除する際には、手袋や長袖の衣服を着用し、専用の殺虫剤を使用することが推奨されます。また、庭や公園などでドクガを見つけた場合は、専門業者に駆除を依頼するのが安全です。予防策として、定期的な樹木の点検と、幼虫の発生が確認された際の早期対応が有効です。

ドクガは自然界の生態系の一部ですが、その毒性から人間やペットへの被害を防ぐために、適切な管理と対策が必要です。

チャドクガの駆除方法

1. 保護対策
駆除作業を行う際には、刺毛に触れないようにするために適切な保護具を着用します。長袖・長ズボン、手袋、帽子、ゴーグル、マスクを装着し、肌の露出を避けます。

2. 幼虫の物理的除去
チャドクガの幼虫は主に葉の裏に潜んでいます。幼虫を見つけたら、手袋をした手で取り除くか、剪定ばさみで枝ごと切り取ります。幼虫や卵塊が付着した葉や枝は、ビニール袋に入れて密封し、燃えるゴミとして処分します。

3. 高圧洗浄
高圧洗浄機を使って、幼虫や卵塊を水で吹き飛ばす方法も有効です。ただし、周囲に飛び散る可能性があるため、周囲の安全を確認してから行います。

4. 殺虫剤の使用
チャドクガ専用の殺虫剤を使用して、幼虫を駆除します。市販のスプレータイプの殺虫剤を使い、幼虫が密集している箇所に直接噴霧します。薬剤を使用する際は、製品の指示に従い、安全に取り扱いましょう。

5. 定期的な点検と予防
チャドクガは再発しやすいので、定期的な点検と予防が重要です。春から夏にかけて、樹木を定期的にチェックし、幼虫や卵塊を早期に発見して対処します。また、健康な樹木は病害虫に対する抵抗力が強いため、適切な剪定や施肥で樹木の健康を維持することも効果的です。

6. 専門業者の依頼
大量発生した場合や、自力での駆除が難しい場合は、専門の駆除業者に依頼することを検討します。業者は適切な装備と技術を持っているため、安全かつ確実に駆除を行うことができます。

③イラガ

イラガ(刺蛾)は、毒を持つ毛虫として知られ、その幼虫は特に注意が必要です。イラガの幼虫は鮮やかな緑色で、体全体に刺毛が生えています。この刺毛には毒が含まれており、触れると激しい痛みやかゆみ、赤い発疹などの皮膚炎を引き起こします。刺された場合は、冷やしたり、かゆみ止めを塗るなどの応急処置が必要です。

イラガの成虫は小型のガで、主に夏から秋にかけて見られます。成虫自体は無害ですが、幼虫は多くの広葉樹の葉を食害します。特にサクラ、クヌギ、コナラなどの樹木に被害が多く見られます。大量発生すると、葉を食べ尽くし、樹木の成長を妨げることがあります。

イラガの駆除には、早期発見と適切な対策が重要です。幼虫を見つけた場合、手袋を着用して物理的に取り除くか、専用の殺虫剤を使用して駆除します。高圧洗浄機を使って幼虫を吹き飛ばす方法も有効です。また、庭や公園などでの定期的な点検と、発生が確認された際の早期対応が再発を防ぐために効果的です。

予防策として、樹木の健康管理や適切な剪定、施肥を行うことも重要です。健康な樹木は病害虫に対する抵抗力が強く、イラガの被害を受けにくくなります。イラガの発生を防ぎ、美しい庭を維持するために、日頃からの注意と管理が欠かせません。

毒のない毛虫

①マイマイガ

大きさは50~75mmくらいで、頭部に目のような模様がありカラフルな2列の点々が特徴です。毒はありませんが、マイマイガの毛は鋭いため刺さるとかなり痛いです。広葉樹・針葉樹・草花などほとんどの葉に発生します。孵化すると糸をはいて枝からぶらさがり、風にのって移動するも特徴です。

②アメリカシロヒトリ

大きさは30mmくらいで、背面が灰色で側面は黄色、白くて長い毛が特徴です。北米からの外来種で、1匹が約1000個の卵を産み1週間で孵化するという驚くべき殖力をもちます。サクラ・やなぎ・ポプラなどの広葉樹に発生します。

毛虫の駆除方法と注意点

【駆除の方法】
・事前に巣や卵を確認して、木・葉などを直接切り落とすか、卵をそぎ落として直接除去する。
・毛虫・蛾は殺虫剤などを散布する。
※注意事項
スプレータイプの殺虫剤だと、卵の飛び散りや毛虫の体毛が飛び散る為、マスクや厚手の手袋、ゴーグルなどを着用して行うようにしてください。
【殺虫剤について】
・ホームセンターなどで市販されているエアゾール殺虫剤など(毛虫の成長時期によっては効果が出ない場合があります。)
・スミチオン乳剤やオルトラン乳剤などを適切に薄めて噴霧器などを利用して散布
※注意事項
・薬剤を使用する時は、土地や樹木の所有者・管理者と相談し、よく注意書を読み、周囲の状況(人、ペット、植物、建物など)、ご自身の体調に気をつけて散布してください。
・大量に薬剤を使用すると木に薬害がでる場合があります。
・マスク、ゴーグル、耐薬品性ゴム手袋、長袖を着るなど、できる限り肌を露出しないようにしてください。ただ洗濯をしても毒針毛をすべて取り除くことは出来ないので、掃除機や粘着クリーナーを丁寧にかけて取り除くか、50度以上のお湯で洗ったり、洗濯後にスチームアイロンをかけると毒針毛の毒性がなくなるようです。
・建物の外壁や車は、薬剤の成分により変色することがありますので注意してください。
・毛虫だけでなく、死骸や抜け殻の毛にも毒がああるので、消毒液散布後もその木に近づく際は注意して下さい。

【毛虫に触れてしまった場合】
流水で充分洗い流し、皮膚炎が起こってしまった際には、市販されている薬品でも痒みや炎症を軽減することができますが、重症化する場合もあるのでなるべく病院での受診をオススメします。

まとめ

今毛虫が大量発生するのは、毛虫がたくさんの卵を産むことや、葉の裏などに産みつけ外敵に見つかり難いことが理由として挙げられます。
毛虫が大量発生した場合の対処法もご紹介しましたが、特に毒のある毛虫には注意が必要です。毒をもつ毛虫を駆除するときには、肌を露出しないように気をつけましょう。樹木にとっても葉を食害し、放置しておくと葉脈だけを残して葉を食べ尽くし、激しい場合は、枝だけ残り、丸坊主の状態まで食害します。しかし、新しい葉が出てくるので、基本的に枯れることは稀ですが、樹勢は衰えます。また、毛虫の大量発生を予防するためには、毛虫が卵から産まれる前に除去しておくことが大切です。
しかしご自身で駆除や予防をする場合は、今回お伝えした通り気を付ける事も多く、どうして良いか分からずお困りであれば、一度三谷造園へご相談ください。

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