防草シートを敷く5つのデメリットと正しい使用方法を徹底解説!
せっかく時間と労力を使って、自分でDIYで防草シートを敷いたのに、また雑草が生えてきた。なんて事になっていませんか?
実は、防草シートにはデメリット(欠点)があります。
この防草シートのデメリットにより、多くの方が防草シートによる雑草対策に失敗してしまいます。
しかし、実はこのデメリットをちゃんと理解して、対策を打てば問題は避けられるものばかり。
今回は、「防草シートの意味ない?」そう感じる5つのデメリット、そして防草シートが破れる理由と原因、その解決策を詳しく解説します。
この記事で分かる内容
〇 防草シートが意味ない 5つのデメリット
〇 防草シート失敗の典型的な原因
〇 防草シートの正しい選び方と使い方
等々
目次
- ○ 防草シートの意味なし?5つデメリットを徹底解説
- ・デメリット1 低品質の防草シートは劣化して雑草が生える
- ・デメリット2 防草シートの施工不良で風でめくれる
- ・デメリット3 防草シートをむき出しで敷くと見栄えが悪い
- ・デメリット4 防草シートの経年劣化による交換の必要性
- ・デメリット5 防草シートの上にカビが生える
- ○ 防草シートのデメリットとして誤解されがちな話
- ・防草シートに虫が集まる?
- ・防草シートを2枚重ねると効果がアップする?
- ○ 防草シート失敗の典型的な原因とは?
- ・原因1 防草シートを敷く前に草刈りや整地などの下地処理を怠った
- ・原因2 防草シートの固定ピンの位置や本数の不足
- ・原因3 防草シートの重ねしろが不足していた
- ・原因4 使用した防草シートの品質が悪い物を使っていた
- ○ 失敗を防ぐ!防草シートの正しい選び方・使い方
- ・高品質な防草シートの特徴と選び方
- ・不織布の防草シートを選ぶ
- ・繊維の密度が高い防草シートを選ぶ
- ○ 防草シートの敷設前の下地処理の重要性と手順
- ・防草シートの効果を上げる敷き方と重ね方
- ○ 防草シートの上に砂利を撒く。失敗して後悔しない方法
- ○ 草の防止シート(防草シート)以外の雑草対策
- ・人工芝にする
- ・グランドカバープランツ(地被植物)にする
- ・除草剤を使う。デメリットに注意!
- ・その他のおすすめの雑草対策
- ○ まとめ:防草シートは必要か?
防草シートの意味なし?5つデメリットを徹底解説
「庭の防草シート、意味ないやん」と感じたことはありませんか?
こんにちは。お庭の管理を楽にして、自分時間を奪われないお庭を造る、香川県の造園業者、三谷造園の三谷光博です。
確かに、防草シートを敷くことで雑草の生えるスピードを抑える効果はあるのですが、その一方でデメリットも存在します。
実際、シートを敷いたはいいけど、思ったような効果が得られなかったという声も少なくありません。
そこでまず最初に、防草シートのデメリットを5つお伝えします。
デメリット1 低品質の防草シートは劣化して雑草が生える
まず最初に防草シートのデメリットとして、低品質の防草シートは劣化しやすく、破れや劣化した部分から雑草が生えやすくなります。
これはどういう事かというと、次のような問題点があげられます。
〇 直射日光や雨風に弱い
〇 使用期間が短い
〇 雑草の発芽を完全に阻止できない
特に、安価なシートは紫外線や気象条件によってすぐに劣化します。
具体的には、早い人だと1年もたたないうちにシートに穴が開いたり、破れたりして雑草がはえてくるのです。
というのは、防草シートは光合成させないようにすることで、雑草が生えてこない環境を作る物です。
劣化した防草シートの下では、雑草が光や水を受け取りやすくなりるので、雑草が生えてきます。
雑草の光合成を阻止することが防草シートの主な役割なので、この役割を果たせなければ、防草シートの存在価値がなくなってしまうよねというわけです。
なので、効果的な雑草対策を行いたい場合は、品質の高い防草シートを選ぶことが重要です。
安価で品質の低い製品を選ぶと、結果的に雑草対策がうまく行かなくなるリスクが増大します。
品質の問題についてはまた後で触れるので、ここでは、とにかく安い防草シートは破れやすい物で、雑草対策の効果も一時的だと思っておいて頂ければと思います。
デメリット2 防草シートの施工不良で風でめくれる
続いて、デメリットの2つ目は「防草シートの施工不良で風でめくれる」です。
これはどういう事かというと、防草シートをむき出しのまま敷いていると良くあるのですが、「風が強く吹いたせいで、防草シートがめくれあがった」そんな経験はないでしょうか?
実は、防草シートが風でめくれる主な原因は、施工不良によるものなんです。
施工不良というのは、具体的には、以下のような点が挙げられます。
〇 防草シートの端をしっかり固定しない
〇 使う固定ピンの数が少ない
〇 地面の凹凸などの下地処理をせず、防草シートをただ乗せるだけ
例えば、整地などの下地処理をしないと地面がデコボコの状態ですよね。
風は地面の凹凸を通じてシートの下に流れ込み、シートを持ち上げる力となります。
特に、例えば風速が20km/h以上の風が吹き、防草シートの固定が不十分だと簡単にめくれ上がってしまいます。
この防草シートのトラブルを避けるためには、下地処理を行い地面の凸凹平らにして、防草シートをしっかりとピンで固定し、敷き詰めることが重要です。
要するに、防草シートは布で出来ているので、しっかりピンで固定していないと簡単に風で飛んでいってしまうという事ですね。
デメリット3 防草シートをむき出しで敷くと見栄えが悪い
続いて、デメリットの3つ目は「防草シートをむき出しで敷くと見栄えが悪い」です。
防草シートの最大の弱点といってもいいかもしれません。
防草シートをむき出しで敷くことで、見栄えが悪くお庭の景観を損なってしまいます。
また、むき出しの防草シートは太陽の紫外線や気温の変化により劣化しやすくなるというデータもあります。
実際に、防草シートをむき出しのまま施工するデメリットが指摘されています。
〇 シートの色が変わって汚れたように見える
〇紫外線による劣化で破れ、ボロボロの見た目になる
〇 雑草が再び生えてきて、廃墟のように見えてしまう
お庭の見栄えが悪いと、お庭に対する愛着もなくなり、気分も滅入ってしまいますよね。
防草シートの見た目問題は、品質の高い防草シートを利用しても避けられません。
とはいえ、防草シートの見た目を良くする方法もあります。
例えば、防草シートの見た目を良くするには次のような方法があります。
防草シートの見た目をよくする方法
砂利を入れる:防草シートの耐用年数が半永久的になるメリットもあります
グランドカバーを植える:防草シートを敷いてから、グランドカバーを植える事で、雑草が生えない自然な緑のお庭になります。
人工芝を敷く:管理の不要の緑の絨毯にする事ができます。
これいがいにも、固まる土を撒いたり、レンガ敷きにしたり、ウッドチップを撒くという方法もあります。
防草シート+○○とすることで、見た目の問題をカバーしながら、雑草が生えないお庭にする事ができます。
デメリット4 防草シートの経年劣化による交換の必要性
続いて、デメリットの4つ目は「防草シートの経年劣化によって頻繁な交換の必要が出てくる」です。
まず、防草シートは雑草の成長を抑えるためのアイテムですが、使用しているうちにその効果が弱まってきます。
防草シートの効果が弱まる主な原因は以下の通りです
〇 物理的損傷: シートが穴や裂けを生じると、雑草の侵入が容易になります。
〇 UV劣化: 太陽光にさらされることで、シートの素材が劣化し、効果が低下します。
〇 不適切な施工: 適切に施工されていない場合、シートの密着性や強度が低下し、効果が弱まります。
また、低品質なものほど交換の必要性がでてきます。
価格が安めの防草シートの平均的な耐用年数は、3~5年と言われています。
しかし、高品質な防草シートは10~20年以上もの耐用年数があるとも言われています。
ですが、経年劣化や環境条件によっては、この期間が短くなることもあります。
ちなみに、低品質か高品質かの見分け方は、お値段もさることながら、見た目で判断することもできます。
例えば、織布の防草シートは品質が低い傾向にあります。不織布の防草シートは品質が高い傾向にあります。
要するに、防草シートの劣化が早ければ交換頻度も高くなる。ということです。
なので、極力交換頻度の低い高品質な防草シートを選ぶとよいでしょう。
デメリット5 防草シートの上にカビが生える
続いて、デメリットの5つ目は「防草シートの上にカビが生える」です。
ふと庭をみたら、「防草シートの上にカビが生えていた」なんてことがあったりします。なぜこんなことが起こるのでしょうか。
まず、防草シートの基本的な役割は、日光を遮断して雑草の光合成を止めることです。
この作用により、雑草の成長を効果的に抑えることができます。
しかし、防草シートの下の地面の水はけが悪い場合、防草シートの上に水が溜まってしまいます。
また、特に北側の日の当たらない所に防草シートをむき出しで敷くと、湿気が溜まりやすくなります。
そして、この湿った環境はカビや苔の発生を助けることになります。
例えば防草シートの上にカビが生えやすくなる条件は次の通りです。
〇 水はけの悪い土の上に防草シートを敷く
〇 防草シート自体の透水性が低いものを使用している
〇 北側の日陰になる所に、防草シートをむき出し敷く
このような条件が重なると、防草シートの上にカビが生えるリスクが高まるのです。
対策としては、まずは水はけの良い土を選ぶこと、そして透水能力が高い防草シートを選ぶことが大切です。
また、定期的にシートの点検を行い、湿気や水たまりを確認して、早めの対策をとることも忘れないことが大切です。
防草シートのデメリットとして誤解されがちな話
これまでに防草シートのデメリットをお伝えしました。でも、ネットで見る情報が、全部が本当ってわけじゃないんです。
実は、多くの人が誤解してしまっているデメリットもあるんですよ。
次に、ちょっとした防草シートの誤解についてお伝えします。
防草シートに虫が集まる?
防草シートというと、よく「虫が集まるのでは?」という疑問を持たれる方が多いです。
しかし、必ずしもそうではありません。
実際のところ、虫が集まるかどうかは、防草シートの材質や敷き方、さらに周辺の環境によっても変わります。
一般的に、防草シートを敷く目的は、雑草の発生を抑制することですが、その裏側で虫が快適な空間を見つける場合もあります。
特に、草刈りをしないまま防草シートを敷いたり、刈った雑草を処理せずそのまま防草シートを敷くと、防草シートの下は湿気がたまりやすくなり、虫の好きな環境となりやすいです。
また、防草シートの上に家庭菜園で使う生ごみが落ちていたり、植木の落ち葉が堆積していると、これもまた虫が好む環境を作ってしまいます。
要するに、防草シートをそのものが虫を発生させるわけではありません。虫の好む環境になっているから、虫が寄ってくるので、虫が寄り付かない環境を作る事が大切というわけです。
防草シートを2枚重ねると効果がアップする?
つぎによくある防草シートの誤解ですが、「防草シートを2枚重ねると、その効果は倍になるのか?」ということです。
庭の雑草対策や、ガーデニングや畑で防草シートを使う際、をこの疑問を抱く方は少なくないでしょう。
しかし、実際のところは、かならずしも防草シートの2枚重ねが効果的とは限りません。
防草シートの主な目的は、雑草の成長を抑制することです。
確かに、防草シートを2枚重ねることで、雑草の光を遮る効果が増す可能性はありますが、以下のようなデメリットをもあります。
透水性:シートを2枚重ねると、透水性が悪くなる可能性がある。水たまりができやすくなったり、植木に十分な水が届かず、植木の元気がなくなる可能性がある。
保湿性:2枚重ねることで、保湿効果が高まるかもしれませんが、過度な湿気は病害虫の原因になる。
コストが2倍かかる:防草シートを2枚重ねて施工すると、当然の事ながら防草シートの商品代も2倍かかります。
特に、コスト面ですが、2枚重ねるなら厚みのある品質の高い防草シートを1枚使う方が安上がりです。
また、安価な防草シートは経年劣化が早いため、防草シートを2枚敷くなら、品質の高い防草シートを1枚敷く方がコスト面でも安上がりになります。
防草シート失敗の典型的な原因とは?
ここまで、防草シートのデメリットをお伝えしてきましたが、実は防草シートそのもののデメリット以外にも、注意しないといけない事があります。
その背後には、意外と知られていない典型的な原因が潜んでいるんです。
正しい知識や使い方をしないと、せっかくの努力が水の泡に…。
そこで、次に、防草シートの使用時に陥りがちなトラブルと、それを防ぐためのポイントをご紹介します。
原因1 防草シートを敷く前に草刈りや整地などの下地処理を怠った
多くの方が「防草シートを敷く前に草刈りや整地を怠った」というシンプルなミスから、防草シートの効果を半減させてしまっています。
なぜ、防草シートを敷く前に草刈りや整地などの下地処理をする事が大切なのか?
整地や草刈りを怠ると、以下のような問題が生じることがあるからです。
隙間から雑草が生えてくる:防草シートの整地が出来ていないと、地面がデコボコなので、防草シートの繋ぎ目で隙間が発生します。その空いた隙間から雑草が生えてきます。
防草シートが破れやすくなる:草刈りをせずに防草シートを敷くと、雑草が光を求めて、僅かな隙間から防草シートを突き破って生えてきます。
などがあげられます。
そのため、防草シートを効果的に利用するためには、
草刈りを徹底的に行う:できれば種ごと取る
土の凹凸を整える
といった前処理が不可欠なわけです。
原因2 防草シートの固定ピンの位置や本数の不足
防草シートを使用する際、飛ばされるトラブルを防ぐためには、固定ピンの本数や位置を適切に設定することが非常に重要です。
理由としては、防草シートは薄い布で出来ており、軽量な材質で作られているため、風の影響を受けやすいからです。
特にシートの角や端は風を受けやすく、固定が甘いと簡単にめくれ上がってしまいます。
そこで、固定ピンを用いてしっかりと固定することが求められます。
さらに、シートの四隅はもちろんのこと、中央部分や縁取り部分にも固定ピンを打ち込むことで、全体的にシートが安定します。
一般的に、1平方メートルあたり4本~5本以上のピンを打ち込むのが目安とされていますが、風の強い場所や斜面など、特別な条件の場所では、更に多くのピンを使用することがおすすめです。
また、法面などは返しが付いたピンを使用することで、シートが飛んでいくことを防ぐことができます。
防草シートを安定させるためには、固定ピンの本数や位置を適切に配置し、特に風の影響を受けやすい部分には特別な注意を払って施工することが重要です。
原因3 防草シートの重ねしろが不足していた
防草シートがすぐに破れる大きな原因として、防草シート同士の隙間や、シートを重ねる際の重ねしろが不足していたことが挙げられます。
なぜかというと、シート同士がきちんと繋がっていないと、その隙間から雑草が生えやすくなり、生えてきた雑草がシートを突き上げて破れてしまう可能性が高まるからです。
また、シートの重ねしろが不足していると、風や歩行などでシートがずれやすくなり、その結果としてシート同士の隙間が生まれ、雑草が生えてきやすくなるのです。
なので、防草シートを敷く際には、シート同士の隙間をなくし、適切な重ねしろを確保することが、シートの耐久性を高める鍵となります。
原因4 使用した防草シートの品質が悪い物を使っていた
防草シートが短期間で破れてしまう場面、その原因の一つに、品質の悪いものを使用していることが挙げられます。
品質の良しあしは様々ですが、一般的には、織布は破れやすく、不織布は破れにくくなっています。(防草シートの厚みにもよります)
とはえい一般的に、防草シートとしてよく使用されるのは織布タイプが多いです。
織布の防草シートは繊維が交差して織られているため、外部からの力に対して弱く、摩擦や引っ張りによって破れやすくなります。特に、織布の防草シートの継ぎ目や交差点が破れやすい部分となっています。
さらに、織布の防草シートは紫外線による劣化が早い傾向もあるので、外での使用には向いていないのです。
反面、不織布の防草シートは、繊維が絡み合って固定されているので、均一な強度を持っています。
なので、防草シートよくある失敗で、品質の悪い物(織布)の防草シートを選んでいる可能性があります。
失敗を防ぐ!防草シートの正しい選び方・使い方
これまでに防草シートのデメリットと失敗する原因をお伝えしてきましたが、次に、防草シートの正しい選び方と使い方について、詳しくお伝えしていきます。
高品質な防草シートの特徴と選び方
防草シートの選び方に迷ったら、やっぱり高品質なものを選ぶのがベストです。
なぜかと言うと、高品質な防草シートは、耐久性があり、雑草の繁茂をしっかりと抑える能力が高いため、長期間にわたってその効果を発揮するからです。
具体的な選び方は2つあります。
1つ目は、不織布の防草シートを選ぶ事
2つ目は、防草シートの繊維の密度が高いものを選ぶ
3つ目は、材質の違いを知っておく
この3ついのポイントから、防草シートを選ぶと、失敗しにくくなります。
それぞれ具体的に説明していきますね。
不織布の防草シートを選ぶ
まず最初に不織布の防草シートを選ぶから。
高品質なものは、基本的に不織布で出来ています。また、不織布タイプの防草シートは、紫外線にも強い素材でできている商品がほとんどです。
さらに、不織布タイプの防草シートは、多くの場合、しっかりとした厚みがあって、水は通すけど雑草は通さないという、なかなか優れた設計になっているんです。
なので、まずは防草シートは不織布の防草シートを選ぶようにすることをお勧めします。
繊維の密度が高い防草シートを選ぶ
これはどういう事かというと、 高密度の繊維を持つ防草シートは、その性質上、雑草の生えてくるのをしっかりとブロックします。
細かく密に織られているので、雑草の種子や根っこが通りにくくなっているのです。
それだけじゃないんです。密度が高いと、シート自体が頑丈になるので、破れにくく、長持ちすることもポイントです。
さらに、繊維の密度が高い防草シートとはいえ、透水性もちゃんと保たれています。
つまり、雨水はちゃんと通るけど、雑草の成長を防ぐというわけです。
その一方で高密度の繊維を持つ防草シートは、ちょっとお値段が高めになることも。
とはいえ、長期的に考えたら、そのコストもきっと納得できるはず。なぜなら、その分トラブルが少なく、長持ちするから、結局のところお得になります。
なので、防草シートを選ぶ際は、繊維の密度が高いものを選んで、雑草対策をバッチリして、長持ちさせるのがベスト。少し高くても、その価値は十分にあると思いますよ!
防草シートの敷設前の下地処理の重要性と手順
防草シートの敷設前の下地処理は、効果的な防草効果を確保するために非常に重要です。下地処理を行うことで、防草シートが適切に固定され、劣化や効果の低下を防ぎます。以下は下地処理の主な手順です:
地面の清掃: 敷設する場所の地面をきれいに掃除します。落ち葉や枯れ草、石やゴミなどを取り除きます。
平坦化: 地面を平らに整えます。凸凹や段差があると、防草シートが適切に敷設できず、効果が低下する可能性があります。
除草: 地面に残っている雑草をできるだけ取り除きます。根っこまでしっかりと取り除くことが重要です。
土壌の調整: 土壌のpHや栄養状態を確認し、必要に応じて調整します。肥料や土壌改良剤を使用して、植物の健康な成長を促進します。
湿気の調整: 地面が湿っている場合は、水を十分に乾かします。湿気のある状態で防草シートを敷設すると、シートや地面の劣化が進みます。
シートの敷設: 下地処理が完了したら、防草シートを敷設します。シートを地面にしっかりと固定し、隙間や端部分が開いていないことを確認します。
これらの手順を実施することで、防草シートの効果を最大限に引き出し、植物の健康な成長を促進することができます。
下地処理は防草シートの効果を高めるための基盤となる作業です。
これを怠ると、シートの機能が半減し、効果的な雑草対策ができなくなる可能性がありますので、十分な注意が必要です。
防草シートの効果を上げる敷き方と重ね方
防草シートの効果を最大限に発揮するには、正しい敷き方と重ね方が不可欠です。
その理由は、防草シートが適切に敷かれていない場合、雑草の侵入を防ぐ機能が低下し、逆に雑草の繁茂を促してしまう恐れがあるからです。
具体的には、防草シートの敷き方において次の通りです。
①下地処理をする
②防草シートを土の面が見えないように敷く
③防草シートの重ねしろは、10~15cmほどとる
④固定ピンを打つ。1㎡に4本~5本ほど
⑤防草シートの継ぎ目にテープを貼る
⑥砂利をかぶせると、防草シートの耐用年数が格段に上がる
固定ピンは、風で飛ばされないように、1㎡あたり4本~5本をしようするとよいでしょう。防草シートの上に砂利などを乗せる場合は、もう少し少なくして構いません。1.5m置きに1本など。
また、シートの重ね方に関しては、10cmから15cmほどとり、なるべく防草シートが浮かないように、しっかりと重ねることで、雑草の生える隙を与えないよう心がけることがポイントです。
このようにすることで、より雑草がはえにくいお庭を造ることができます。
防草シートの上に砂利を撒く。失敗して後悔しない方法
続いて防草シートの上に砂利を撒くことについてです。
防草シートの上に砂利を撒いたんだけど失敗したという人も中にはいます。
それにはやはり原因があります。ここでは、防草シートの上に砂利を撒く際の注意点をお伝えします。
先ず、結論から申し上げますが、砂利を撒く際は、均一に広げることと、適切な厚さを保つことが鍵となります。
その理由としましては、砂利を適切な厚さで均一に敷くことで、防草シートへの負担を最小限にし、砂利自体がしっかりと固定され、動きづらくなるからです。
また、適切な厚さを保つことで、歩きやすくなり、防草シートも長持ちさせることが期待できます。
特にあまりにも砂利の厚みがあると、歩くと足が砂利にとられてしまい、とても歩きにくくなってしまいます。
また、歩く個所の砂利が移動して、あるくかしょだけ轍になってしまします。
また、砂利の量が多いと、飛散して道路や駐車場のコンクリートの上が砂利だらけになり、使いにくくなってしまいます。
そのような事もふまえ、砂利の厚みは約5cmから7cmの厚さで均等に撒くとよいでしょう。
砂利の粒の大きさや形によっても異なるので、状況を見ながら調整することが大切です。
そして、砂利の雑草対策で失敗しないようにするには、土気の少ない砂利を選ぶ事です。
というのは、砂利の粒の周りには細かい土が付着しています。この土気が多いと、雨で流され、防草シートの上に土が堆積してしまいます。
なので、土気の少ない砂利を選ぶ事で、より雑草が生えてきにくくなります。
また、砂利は防草シートを紫外線から保護する効果もあるので、品質の高い防草シートだと、半永久的に使えるようになります。
これらの点も踏まえて、防草シートの上には砂利も同時に敷く事をお勧めします。
草の防止シート(防草シート)以外の雑草対策
ここまで防草シートについてお伝えしてきましたが、防草シートを使うのも一つの方法ですが、それ以外にも雑草対策はあります。
あなたもきっと、防草シートを使いたくない理由があるかもしれません。
防草シートがむき出しのままだとみ場でが悪いからとか、自然な風合いを残したい、砂利や嫌など。
そんなあなたのために、防草シート以外の雑草対策を紹介したいと思います。
人工芝にする
防草シート以外の雑草対策として人工芝がおすすめです。
雑草対策として人工芝を使う事は、効果的かつ長期的な解決策としておすすめです。
何故なら、人工芝には多くのメリットがあるからです。
なかでも最も大きなメリットは、管理が容易であることです。
自然の芝生のように頻繁な水やりや草むしりの手間が要らないので、常に美しい状態をキープできます。
また、色褪せることなく鮮やかな緑を楽しめるのです。
また、クッション性があるので、小さなお子様やペットがいるご家庭の遊び場としてもおすすめです。
グランドカバープランツ(地被植物)にする
雑草対策の方法として、グランドカバープランツ(地被植物)が注目されています。
グランドカバープランツとは、地被植物のことで、地面を這いながら覆っていく植物のことです。
代表的な物には、芝生やクラピアなどがあります。
なぜ地被植物が良いのかというと、その理由は数多く存在しますが、第一に、雑草の発生を抑える効果があることです。
地被植物は、しっかりと地面を覆うことで、雑草の生えるスペースを奪います。
例えば、クローバーやクラピア、ダイカンドラなどの地被植物は、広がる特性を活かし、土の露出を減らし、雑草の成長を阻害します。
また、防草シートがむき出しのままだと景観が悪くなりますが、グランドカバーと防草シートを併用すると、グランドカバーだけが生え茂るので、緑の絨毯が敷き詰められたお庭になります。
そのような事から、見た目の良い心地よいお庭にしたい方は、グランドカバープランツを選択するとよいでしょう。
除草剤を使う。デメリットに注意!
防草シート以外にも除草剤を使って雑草対策を行う事もこうかてきです。
除草剤は、しつこい雑草を根こそぎ除去する力を持っています。ただし、使用する際には注意が必要です。
正しく使わないと、花や植物に影響を与えることがあるからです。
特に、土壌処理型(顆粒状)の除草剤は注意が必要です。
土壌処理型の除草剤は、地面に浸透させて枯らすため、残しておきたい植木まで枯らしてしまうなんて事もあるからです。
茎葉処理型(液体)タイプもまた同様で、葉っぱにかかると植物はかれてしまいます。
逆に言うと、植木を植えていないお庭、花壇や菜園がレンガなどで仕切られていようなところだと除草剤も効果的です。
また、範囲を絞って除草剤を撒けば、上記のようなデメリットを防ぐことも可能です。
最近では、今生えている雑草も枯らしながら、これからは9か月間雑草を抑制させる除草剤もあります。こちらは土壌処理型の除草剤です。
例えば、3月か4月頃に撒けば、11月頃まで雑草が生えてくるのを抑えることができます。
適切に使用すれば、綺麗な庭を保つ手助けとなるので、検討の余地はあることでしょう。
ネコソギ トップW
その他のおすすめの雑草対策
他にも雑草対策の方法はたくさんあります。
例えば、レンガや敷石を使用することで、雑草が生えるスペースを減少させることができます。
しかも、見た目もオシャレで、庭や通路をグレードアップできます。
さらに、固まる土は、雑草の根が深く伸びるのを防ぎ、管理が楽になります。
また、バークチップやウッドチップもおすすめです。
これらのマルチング材を敷き詰めることで、雑草の発芽を抑制し、お庭もおしゃれになります。
ですから、自分の庭のスタイルや目的に合わせて、最適な対策を選ぶことができます。
まとめ:防草シートは必要か?
防草シートを使うことのメリット・デメリット、それに加えて他の雑草対策を見てきましたが、最終的に「防草シートは必要か?」という疑問に、一概に答えるのは難しいですね。
確かに、防草シートを使用することで、雑草の抑制や保湿効果は期待できます。
でも、それにはきちんとした下地処理が欠かせないという事もわかりました。
また、雑草対策はシートだけでなく、他の方法と組み合わせることで最大の効果が得られることも理解しました。
結論として、防草シートを使用するかどうかは、各人のガーデニングのスタイルや手間をどれだけかけたいか、庭の環境やサイズによって変わると思います。
大切なのは、自分の状況をよく理解して、最適な方法を選ぶこと。
それが、快適なガーデニングライフの秘訣ではないでしょうか。
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